「認知症が始まった母親(80歳)と、同居する息子(50歳)が繰り広げる悲喜劇」――介護する側と、介護される側と・・・だれもがきっと、身につまされる映画です。
介護についての、ある種の「啓蒙映画」です。東京大学も関係していると聞きました。
チャイハナ光が丘がロケに選ばれたのは、「『古さ』が感じられるからです」とのこと。
ひらたくいえば、(80歳の老人が住むのにふさわしい)「古臭さ」!
でも、1カット撮り終えるごとに、モニターから顔をあげて、監督さんがおっしゃるのは、こういうことばでした。
「オーケー、いいです。美しい」
無論、「美しい映像が撮れた」という意味です。
その「美しい!」に、きっと、チャイハナの「古臭さ」も貢献しているのだろう――と、わたしも満足です。