滋賀県大津市の「南大萱資料室」からです。
ポスターも同封されています。

展示の場所は、糸満市の沖縄県平和祈念資料館、28日までです。

『学級日誌』というのは、1944年度の1年間、大津市「瀬田国民学校」(当時)5年の女生徒たちが描き続けてきた絵日記です。全部で188枚あります。いまは80代半ばを過ぎた筆者の“女生徒”たちは、ほとんどがその南大萱に住んでいらっしゃいます。
この日誌については、わたしも2冊の本にまとめさせていただきました。無論、「南大萱資料室」の助けがあってのことです。
2冊の本というのは、『戦争の時代の子どもたち』(岩波ジュニア新書)と『少女たちの学級日誌』(偕成社)です。

『学級日誌』を目にしたときの驚き―−戦時中というのに、どうして、こんなに明るくて素直な絵や文章が書けるのだろう、という疑問。
その疑問を追ってゆく中で出会った担任の西川先生や矢嶋校長・・・ポスターを見ながら、様々な人々との出会いが走馬灯のようによみがえってくるのを感じました。
そして、思ったのは−−記録というのは消えない、こういう風にいつまでも保存されるものだ、ということ。
そして−−わたしがまとめた2冊の著書もまた、『学級日誌』の”関連グッズ”のような感じで、(わたしを超えて)残ることになるのかもしれない(?)という希望。
それでも、十分に満足できることです。