一人は、経営学(経営哲学)が専門。
その関係の著書も売れている。
ごく最近、上海の大学に出張講義に行っていて、帰ってきたばかりだ。
もう一人は、かつて、自治省の幹部だった。
(沈んだ)日本の再生が、話題になった。
経営哲学の友人が説くのは、「ジャパニーズネス」だ。
「日本人らしさ、とは何か? そこから出発できる」という。
彼は「日本人らしさ」に具体的なイメージを持っている。
神道(浄穢)I仏教(善悪)I儒教(正義不義)のメタ統合だというのだ・
足し算ではなく、掛け算なのが、一つのみそだ。
つまりは、「一にして二」」「二にして一」の多様性の世界観ということらしい。
自治省OBの友人がいうのは、「連邦制日本」構想だ。
「現場を忘れた(東京の)中央官僚に希望はない。地方の現場から、新しい日本を生み出す必要がある」
――そうはいっても、資金や人材の集中ということは必要だろう? 連邦制で、貧乏国の寄り集まりということにならないか?
「成長とか集中ということではなしに、人間が生きる、そのことの幸せということから考え直す必要がある。考え方を根本から変えるのだ」
わたしの(日本についての)懸念は、中国の影響力。
14億人の市場と、そこで集中される資金は、大変な魔力だ。吸引力でもあり、圧力でもある。
「友好が儲かる」、状況は目の前だ。
「中国と仲よく、うまくやっていこう」の議論は、そのうち(財界を筆頭に)強まるだろう。
そこまでは、いい。正論でもある。
しかし、やがて、あの(中華)強権システムを導入しようという動き(勢力)、そして、同調させようというあちらからの働きかけも強まるだろう。
そのとき(いまの民主主義)日本は、意外にあっさり同調してしまうのではないか?
――経営哲学のいう「「ジャパニーズネス」も、自治省OBのいう「連邦制日本」も、そういう(中国流)強権システムに抵抗する道の模索のように聞こえました。
・・・以上、いささか酔論ですが・・・。