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@店長の前職(大学教授)時代の担当ゼミ生の『Yゼミ卒業論文集;先ごろ若者気質』
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Bチャイハナの日々 です。
@ではありのままの若者像を、Aでは戦争の時代にあっても明るく過ごした子どもたちの様子を、Bではチャイハナの日々の様子をお伝えしています

2019年09月29日

「朗読」を練習するということ(森田先生の「朗読」)

もう一昨日(27日)になってしまいました。
島根県の隠岐の島からお客様が見えました。
大学の部活動(京都大学探検部)の先輩、藤本栄之助さんです。
大学時代は、ヒマラヤ登山も果たした登山家です。
先輩だから当然、わたしよりは年上です。多分、80代半ば。
チャイハナにいらっしゃったのは、実は、森田都先生の「プロに習う朗読」を受講してみたい、というご希望です。
森田先生はいきなり、個人指導からはいりました。
「アは、指が2本入るぐらい口をあけて、息を遠くまで」
「イは、口角(口の両端)を上にあげて・・・」
「ウは、唇を思い切り突き出して・・・」
理屈ではありません。実習です。
急に発声練習をすることになった藤本さんは、目を白黒といった感じです。
「次は、自己紹介をしてみましょう」
あたえられたのは、次の短い一文です。
「わたしは藤本栄之助です」
先輩が声に出してみます。
森田さんから、厳しいダメ出し!
「一番伝えたいことは何ですか? どこで間を取りますか? どこに力をいれますか?・・・」
――そばで見ていて、あらためて思いました。
「(森田さんの)朗読」は、単に「読んで伝える」技術ということではありません。
あいさつや考え、想いなども含めた、あらゆる「ことば」を「(音声で)伝える」技術についての実習だということ。
 そして、「伝わる」ためには、次の3点は欠かせません。すなわち
@ 声が相手に届く(発声)
A 話者(読み手)が話す(読む)内容を理解する
B その理解した内容を(音声によって)どう伝えるかという技術
――それらすべてが、「(森田さんの)朗読」ということです。
 先輩は80代半ばですが、とても、こころの初々しい方です。だからかどうか、森田さんの個人指導は、こころに沁みたようです。
 「来てよかった。感激した」とおっしゃっていました。
 例えば、中学か高校のかの国語の先生を引き込んだ朗読教室――そういうものがそのうち、隠岐の島に生まれるのではないか、と思っています。
 そして、「(森田さんの」朗読」)のような学習の機会が、老南男女を問わず、日本中に広がればよいのに・・・と真剣に思います。
posted by chaihana at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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