このブログはおもに3つのテーマがあり

@店長の前職(大学教授)時代の担当ゼミ生の『Yゼミ卒業論文集;先ごろ若者気質』
Aフィールドワークで地域の方々と資料をまとめた『瀬田国民学校 学級日誌』、
Bチャイハナの日々 です。
@ではありのままの若者像を、Aでは戦争の時代にあっても明るく過ごした子どもたちの様子を、Bではチャイハナの日々の様子をお伝えしています

2020年10月14日

ムラサキシキブ

水曜日午前は「チャイハナ・ウォーキングです。
午前ン10時に光が丘バス停奥の集会所に集まり、光が丘公園散策に出かけます。
14日は「銀モクセイを見に行こう」ということになりました。
キンモクセイではなく、ギンモクセイです。
現場――肝心のギンモクセイは散った後で、花を目にすることはできませんでした。
東屋のある辻です.
望遠レンズを構えた方たちが、いらっしゃいました。
光が丘カメラ.JPG
そのレンズの先、森の中の水場に、白いほほをしたシジュウカラがいました。
その辻で見かけた紫色の実――「これが、ムラサキシキブですよ」
ムラサキシキブ1.JPG
まわりに、大輪の花をいろいろとみかけました。
はば1.JPG
同行のかたに尋ねました。
「これ、野生種ですかね?」
こたえば、明解でした。
「それは違います。植栽でしょうね」
光が丘公園の造成の段階で、後世の(わたしたちの)鑑賞の仕方を計算に
入れていた、のですね。
そういうことの視野のひろがりに、あらたて感動しました。
そして、もうひとつ・・・大輪の花、美しい色を追及してきた
江戸時代以来の日本の園芸屋さんの仕事の大きさを思いました。

posted by chaihana at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

野嶋剛さんのチャイハナトーク

チャイハナ・トーク「特別版」『激動の台湾・香港から中国の現代を考える』(講師・野嶋剛さん)が昨晩ありました。香港や台湾の現場をさんざん経験してきた野嶋さんの「皮膚感覚」が、ヒシヒシと伝わってくるお話しでした。
野嶋トーク写真.jpg 
耳の弱ってきたわたしには、100%の要約は無理です。したがって、聴き取った範囲で「興味を感じたことば」を羅列してみます(誤解、曲解があるのは当然として、吟味してください)。
チャイハナ・トーク「特別版」『激動の台湾・香港から中国の現代を考える』(講師・野嶋剛さん)が昨晩ありました。香港や台湾の現場をさんざん経験してきた野嶋さんの「皮膚感覚」が、ヒシヒシと伝わってくるお話しでした。
 耳の弱ってきたわたしには、100%の要約は無理です。したがって、聴き取った範囲で「興味を感じたことば」を羅列してみます(誤解、曲解があるのは当然として、吟味してください)。
●「習近平問題」・・・香港、台湾・・話がややこしくなってきました。これは、2012年、習近平が総書記になってからのことです。彼の「「体質」が問題なのかもしれません。
●ミステリー・・・(このごろの中国は、経済成長も果たし、うまくいっているようなのに)次々と問題噴出――どうしてでしょう? 世界中のチャイナ・ウォッチャーがいだいている疑問です。
●個人的な観察・・・習近平は、ある種パラノイアなのかもしれません。いつも何かに追いかけられている。怯えている。かつてチャイナ・ウオッチャーの重要な仕事は、(権力中枢である)中南海の力関係を観察することでした。いまは、何の仕事もありません。習近平の政敵が全部、倒されてしまったからです。(中国の権力周辺では)中南海で生き残る――それだけで大変なことです。
●<中央vs周辺>・・・(習近平以後?)中央と周辺の関係が変わってきた。かつては、中央が周辺を優しく抱擁していた。いまは(中央の)「中華民族」が強調される。
●中国から見ます。
香港は、「回収」問題です。英国に奪われた植民地を取り返すという課題。
 台湾は、「統一」問題です。
台湾は(敗戦日本が戦勝国「中華民国」に渡したことで)すでに取り戻した国土の一部です。それが「国民党逃亡時代のままになっている」のをただす=国共内戦を終結させる=祖国統一戦争を終わらせる、ということ。
人民解放軍が「開放」を名乗る「理由」です。(つい、思ってしまいました。台湾解放なら「党軍」ではなく、「国軍」の仕事だろう。それとも台湾解放は「党争」の続きなのだろうか?―吉村)
●「力もあり、カネもある」中国とどう付き合うか・・・日本を含めた、世界中の問題です」
●質疑で「このごろ、反中報道ばかり」というメディア批判がありました。
 野嶋さん「受け手のいるところを追いかける。それがメディアです」
世論とメディアの追いかけっこ―そして、同じ話が続く、ということパターン。
世間の需要を満たしているようで、その実、世間に愛想をつかれてしまう――それが、このごろのメディアの実態のように感じました。

posted by chaihana at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年10月05日

「人口8億の発展途上国と、人口6億の先進国が『一つになった』国」

「中国とは、何か?」
「人口8億の発展途上国と、人口6億の先進国が『一つになった』国」である。
――無論、仮説ですし、ひとつの見方に過ぎません。しかし、あの国を見るうえで有力な観点ではないか、と思います。
一昨日(3日)、「一笑会」という東京・練馬区のお年寄りたちの小さな集まりを対象に、中国」をひとつの主題としてお話させていただきました。
中国を「発展途上国と先進国の組み合わせ」とする見方は、このお話をする中で育ってきたものです。
「発展途上国」というのは、農村(正確には農民戸籍)のことです。
「九苦」という言葉が、中国にはあるといいます。
一苦・・党の支配や政府組織による搾取と収奪
二苦・・教育を受けるのが難しい
三苦・・移動や移住が難しい
四苦・・社会保障がない
五苦・・時代や世界に関する観念が欠落、変化についてゆけない
六苦・・資源の欠乏(?)
七苦・・地域間、同業間での意思疎通が難しい
八苦・・創業や貯金が難しい。地域によっては、電気や水道すらない
九苦・・つねに凌辱(侮り辱める。性的な意味も含む)されている悲哀
これが、あの、GNP世界第二位を誇る中国の話だというのです。
いったい誰のことをいっているのでしょう?
答は、農村戸籍の人々です。それが、「発展途上国」の住民です。
「農民工」という名称で都会に出て働いていた人々もいました。
コロナ騒ぎで仕事を失っても「失業者」には、数えられませんでした。
「農民」に戻った、と見なされたのです。
では、「先進国」は、どこにあるか? 誰が住んでいるか?
いうまでもありません。
「都市」にあります。住民は「都市戸籍」に属す人々です。
外国旅行や爆買いを楽しみ、ITを駆使し、都市生活を満喫しています。わたしたちの眼に入る中国人が、この人たちです。
そのうち約9000万人は(共産)党員です。特権と役得のうま味を享受しています。
彼らの家族や親せき、知人を「役得のおこぼれ利益層」とすると、4、5億人には達するでしょう。
そんな中国社会の構造を、図にしてみました。
中国分断社会の図.JPG
8月の段階で考えていたのは、左図の「権力図」まで。9月になって、ようやく右側の(戸籍カースト制)に思い至ったという、わたしの考えの過程も示しています。
さて、ここで注目して欲しいのは、右図・最下段(農民戸籍・層)の中の「着色した逆三角形」です。「分配される富」を表している、と考えて下さい。
人口に応じて「平等に」分配されるなら、最下段すべて着色できるはずです。しかし、そこに割り当てられる富が少ない(この図では人口比の三分の一、実際はもっとわずかでしょう)から、一人ひとりに行き当たる富も少なくなります。
では、その「減らされた」富は、どこに行くか?
これも、いうまでもありません。
党という管理機構や都市戸籍人口の手に渡ります。
さらにいえば、農産物や工業製品といった現実の社会的富(財)を生んでいるのは、農民や工場で働く労働者の勤労です。その勤労の成果のほとんどが、管理機構(党)や都市戸籍人口に巻き上げられています。
 「都市戸籍・国家(先進国)」だけで人口6億。「農村戸籍・国家(発展途上国)」は人口8億――いずれをとっても、とんでもない『超大国』です。
その一方が、他方を徹底的に絞り上げる。搾取する。繁栄を謳歌する。そして、もう一方は、「九苦」の暮らしに閉じ込められ、絶望感に打ちひしがれている。そんな二つの「超大国」の組み合わせ―-それが、現実の中国という国の姿ではないでしょうか?
そして、習近平・共産党が現実に追及しているのは、この「途上国」と「先進国」に分かれた仕組みを(改めるのではなく)維持し、温存することなのではないでしょうか?
なぜなら、この仕組みこそが、彼らの「権力と役得、そして安定」の源泉だからです。
そのように考えると、中国共産党の昨今の強権も、「途上国」の拡大を図る膨張主義も、あるいは、「人民解放軍」を党が絶対に手放そうとしないことも、理解できるように思います。
 一点つけ加えておきます。
 見落としたくないことですが、上記の見方は、わたしたち日本人にも関係します。
たとえば、安い中国製品が手に入るということは、実際には、わたしたちが中国の「発展途上国」住民から搾取している、というのと同じことです。
 「発展途上国」と「先進国」に分断された、あの国の仕組みは、わたしたちにもまた都合よいようにできている、といえるのかもしれません。
posted by chaihana at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年10月02日

ススキと月見団子

昨日(1日、木)午前、「世界はいま」で、中国のことを話していた真っ最中、
玄関に人影ーー、
桑原さんです。
ススキと月見団子を届けていただきました。
WS000000.JPG
毎年のことです、
そして、中秋の名月の、この日だけのお付き合いという感じです。
ありがとうございます。
posted by chaihana at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記